ミシャが解任されました。
私の予想としては、もしダービーまで負けるようなことがあれば…と思ってたので、ちょっとびっくりでした。
ミシャはレッズ歴代の監督の中でもかなり優れた監督だったと思います。(順位はつけません(^^;)
広島から来るとなったときに、当時広島がやっていた「誰が飛び込んでくるか分からない」サッカーがすごく魅力的に映りました。
期待に応え、浦和を立て直し、毎年タイトル争いをするチームに仕立て上げてくれました。
特に、チームをコーディネートする能力に長けていたと思います。
槙野や森脇など、戦術上のキーマンであるだけでなく、明るく前向きな雰囲気を積極的に作ろうとする選手を獲得し、チームの一体感を作った。
いわゆるグッドチームであり、全然出られなかった達也が特別なチームだったと言ってたのが印象的でしたし、応援しがいのあるチームでした。
出場機会が少ない優秀な選手が多くなりがちなレッズのようなチームの場合、これはすごく大事な要素であり、ミシャを失ったクラブは今後苦しんでいくことになるかもしれません。
そして、興梠や武藤、関根、駒井、那須、去年のトシ等戦術にフィットした選手は素晴らしく成長し、戦術の成熟度に合わせて一昨年と昨年はJリーグでトップのチーム力だったと思います。
ピッチを広く使う素晴らしいサイドチェンジ、ギアが上がったときの一斉に仕掛けるスピード感、意思の疎通とダイレクトパス、崩しきるまで執拗に楔のパスを入れて周りが連動していく…
こういった素晴らしいプレーも埼スタで何回も見られました。
ですが、そういったLIVEのプレーの素晴らしさとは裏腹に、主要なタイトルがルヴァンカップ一つだけ…というのは正直寂しいですね(^^;)
でも、あのルヴァンカップファイナルの雰囲気は忘れられません。
少なくとも、あの素晴らしいシーンをLIVEで体験できただけでも幸せでした。
ですが結論としては、ミシャの「誰が飛び込んでくるか分からない」戦術は、中堅以下の失うものが少ないチーム、またはバイエルンやバルセロナ等フィジカル・スキルが相当高いレベルにあるチーム向けだった、といえるのでしょう。
レッズでは結局選手を固定して、フィットしてる選手だけを使わないと実現できなかった。
広島のように結果を恐れず若い選手を使うことも出来なかった。
レッズは世界的には中堅クラブですし、外国選手を取るルート作りを怠ってますから、口ではクラブは素晴らしいサポートをしてくれてると言ってましたが、内心は辛いものがあったと思います。
そして、頑ななまでに自身の戦術にこだわり、フィットしない選手を生かす戦い方をしようとしなかったのがとっても惜しまれます。
タラレバですが、時にカウンター、ロングボールを生かす戦い方を選択していれば、タイトルももっと多くなり、監督の期間ももっと長くなったかもしれません。
結局それがミシャの監督としてのプライドであり、何があっても譲れない一線だったのでしょう。
それが命取りになったとも思いますが、自身にとって本望であったと願ってます。
杉浦コーチも含めてただただ残念。
もう少し功労者の扱いをしてほしいです。