今シーズンはJ1･J2とも降格無し。来年は20チームでJ1を戦って、4チーム降格にしますと…
東京オリンピックすら不透明で、いつスタート出来るかもまだ分からない。
異例づくしのシーズンだけに、そんな年に降格してしまうのは問題だよね…は分かります。
だけど率直に思ったのは
･問題の先送り
･来年も何かあったらどうするの？
です。
最近もこれまでにも何回か言ってるけど、やっぱりJ1･18チームは多いのです。
http://unapy.hatenablog.com/entry/2020/03/12/080217
ハードスケジュールだけでなく、悪く言えばドングリの背比べ。これがJリーグの魅力を低くしてます。
Jリーグは1993年スタート10チームでした。そこからチーム数を増やし、J2･J3が出来て今に至りますが、最初の数年でバブルは弾け、最初ほどの熱や投資は戻らないまま。
もちろんチーム数が増えた分売り上げは増え、各クラブも地域に定着し、文化として育ってはきてます。
良いこといっぱいあるのも確かですが、一方で最初10チームだった時の濃密さはなくなり、悪い意味で薄まってしまったのも確か。
日本のサッカーにはまだヨーロッパや南米の国々ほどのタレントはいないので、余計それが強調されてしまいます。
その濃密さがトッププロスポーツの魅力の大きな部分であり、分かりやすい例として、テレビや新聞などのメディアでJリーグが大きく取り上げられる事はホントに少ない。
メディアがそういう取り上げ方をするということは、一般的な魅力が低いという事。
しかもチーム数を増やしていく過程でバブルが弾けてるのは明らかになって、試合あたりの客も減っていた。フリューゲルスも消滅した。それでもチーム数を増やしていったのはJリーグの歴史の中で1番悪い手だったと思う。
良く言えば、地方のエリア人口が少ないチームでも、上手くやればJ1で戦える環境になってる、夢を持てるけど、鳥栖のようにスポンサーが撤退するとか、ちょっとしたキッカケで一気に大ピンチになってしまうクラブも当然出てきます。悪く言えば常にギリギリでムリをさせてしまってるとも言えます。鳥栖だけじゃなく他にもあるし。
そもそもがプロスポーツで、世界トップは遥かに上の資金力で回ってる中のJリーグなことも前提なので、経済力で戦える体力･集客力ある都会クラブでJ1を戦う方が理にかなってるし、高い選手を雇えるし、地方にあって経済力や集客力に劣るクラブに身の丈に合った運営をしてもらえる事にも繋がります。
それが出来ていればそもそもピンチになるクラブも少ないはずで、日本サッカーの、プロなのにアマチュア感がここでも邪魔をしてしまってます。皆平等…ではダメなのよ。
今回のような事が起きて、対処として降格無くして20チームに増やして次の年に18チームに戻す策は対処療法にはなっても根本的な解決にはならない。
コロナ騒動になってからここまでの期間だけなら判断する時間が無いのは分かるけど、チームが多いことを問題だと認識して、それに対しての対策をずっと考えていたなら、むしろ根本的な解決をするいいチャンスのはず。こういう事でもなきゃ動けないでしょ。
JリーグはやはりなにがなんでもJ1･18チーム以上が前提なんでしょう。
そしてさらに鳥栖のようなチームを金銭的にもし救うなら、Jリーグは泥舟かもしれません。せめて高い給料の選手全員放出とか…皆で沈むつもりかな…
さらに言うと、DAZNが放映権取得してからの何年かはJリーグが試されてる事を忘れてませんか？
契約何年分だったか忘れたけど、加入者数も伸びず、人気下がるなら簡単に見捨てられてしまうはずで、契約金額が大きい事イコールリスクも抱えてるわけで、死ぬ気で魅力を上げなくちゃいけない。
山パンのように皆仏様ではない。外資は損失を増やさない為に割り切ってくるのは十分理解してますよね？新型コロナ騒動云々は彼らには一切関係ないって当然なるし。
そこまでの危機感を持ってるなら、こういう対応にはならない。だから不安になるのよ…
で、もっとヤバいのは、来年も何か中断するような事が起きないとは限らないこと。
記憶に新しい東日本大震災だってまだ9年前。2年連続で何かが起こるかもしれない。それ考慮してます？
そしたら今年の策は急に超悪手になります。ルヴァン超縮小とかする？そしたら山パンにも見捨てられるかもよ…
無観客試合しないで延期、今年は降格無しで来年20チーム…は今のところ全部先送り先送りで逃げてるように見えます。
これが杞憂なことを祈りますが…
あ、いつもここで言ってる杞憂はけっこう当たってるような…(^^;)
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