美味しいLIVEを味わうDIARY

レッズと音楽を美味しくいただきます

そこにポリシーと覚悟はあるか

J1最終節も終了し、CWCは残るものの実質的にはストーブリーグに入ってます。
他チームもまずは監督決めて契約更新や解除、新人獲得と補強…な流れになっていて、レッズも既に堀監督続投が決定してユースや新人、斎藤が契約解除等少し動きがある…という状況です。
補強はマルティノスと岩波が濃厚、直輝復帰も濃厚と言われてますがまだ具体的なやつはありません。全てはこれから、な感じでしょうか。

堀監督のリクエストがどこまで反映されるか分かりませんが、ミシャの時と違ってほぼ全てクラブ主導になるのでしょう。
そういう意味では楽しみなところもありますが、違う意味では選手獲得費用があくまで予算範囲内でしかないことで期待薄なところもあります。

堀監督の続投が決まったのはACL優勝後ですが、よっぽど酷い成績でなければ既定路線だったのでしょう。
ACL優勝でなければDAZNマネーを手に入れられないレッズは負け組に入っていたはずで、ミシャと杉浦コーチ→堀さん、でコストダウンの予算を立てていたはずです。
堀さんはトップから見たら文句や口出しも少なさそうで扱いやすいだろうし。

ACL優勝やCWCで入る金は臨時収入の位置づけだろうから、おそらく固定費の人件費には使ってこない気がします。
その余裕がレッズの良さでありイマイチなところでもありますが。


ですがこのシーズンオフは、この先10年20年を決めるかもしれない大事なところです。
これだけの長期政権は過去のレッズに無かった事で、ここ3〜4年はマンネリ化と戦術上のデメリット以外は、ミシャで続けてきたメリットを最大限享受してきました。
来年以降はそれが薄まるだけでも大きな痛手です。他のチームに対して、成熟度やコンビネーションで明らかに勝ってたことが基本的な強みでした。
それを薄めて来年少なくともACL圏内に入って優勝争い出来る自信や確信があるのか?

堀監督のやり方を進めて、マルティノスサイドバックのプレーヤーを補強すれば上手くいくかもしれませんが、これまでの強みをさらに薄めてしまうことから失敗してしまう可能性も十分あります。他の選択肢よりリスクは高いと思います。
そうなってしまった時、最悪は堀監督を早く見切って次の監督に…と暗黒時代に逆戻り?になって、次にACL優勝できるのが10年どころか20年、30年とできなくなってしまう可能性すらあるので、今まさにその分岐点にいると思うのです。
間の悪いことに今後は成績で収入がガラリと変わってきますし、成績が悪いのが数年続けば資金面の優位性も薄れてきます。

ここが正念場です。

クラブはリスクが大きいのを分かってて、もし上手くいかなかった場合の次の手もしっかり構想にあるのか?
サイド補強の結果ストライカータイプ、オールラウンダータイプの選手が余り、ACLが無いことから出場機会の問題で、今までの強みである団結力まで失う可能性や対策もしっかり考慮してるのか?
ベテランはまだやむを得ないにしても、その流れで若手有望株を失うかもしれないことのケアをしっかりしてるのか?

私はとっても不安です。
そもそも堀監督の起用から続投の経緯にしても、成績がどう転がってもチームトップに責任が行かないようにするやり方にしか思えません。
堀監督は悪かった場合の泥かぶり役を押し付けられてるので、(ACL優勝前は)戦い方が来年に希望を持てるものになってなかったと考えると辻褄が合いますし。

私は打つ手にポリシーと覚悟がしっかりあるのなら、今回の手でも別の手でも構わないと思いますが、率直に言ってどちらもあるように見えません。

堀監督の契約期間も私が見た範囲では明らかにされてないので、1年でしょう。結果次第で1年で終了出来るようにしてます。悪く言えば、堀監督を選んだのがミスだったとしても、契約を更新しないことで堀監督の責任に転嫁できるということです。
ですが、これでホントに来年以降しっかり再構築しなければいけないレッズを立て直した上で優勝争いが出来るのか?
結果だけは出来てしまうかもしれませんが、それはあくまで結果論、今の主力選手の能力の高さと、たまたま堀監督が良かったから…それに、結果以外にも来年以降の堀監督に課される課題ははいっぱいです。

若手を育てなくてはいけません。
今の主力がホントの意味で主力でいられるのはあと数年でしょう。
世代交代を、結果を出し続けながらやるのがどれだけ難しいことかはフィンケの時で身にしみて分かってるはず。
堀さんは得意そうに見えますが、中堅以上に配慮して結果を出し続けながら…となるとまた別問題に思えます。
若手を育てないなら即戦力を買い漁れるのか…といえば出来ないんだから絶対にやるしかないでしょう。

選手個人の戦術眼を上げなくてはいけません。
ミシャの時のデメリットとして、ミシャの教科書通りにプレーすることは出来ても、試合の流れだったりシーズンの流れに臨機応変に対応出来る力は不足してたように見えます。
組織的な守備ももっと出来るようにならなくてはいけません。今まではあまりにも個人の運動量や集中力に依存し過ぎで、コンディションの悪さがそのまま守備の脆さに直結してました。
セットプレーやスローインもまだまだ課題です。
ようやく少し形らしきものが見えてきた…ぐらいでしょうか。陽介や周作のキックも調子の波が大きく、特に陽介は腰が悪い以上あまり負担を掛けられません。

今年はまた全員のコンディションが、怪我人含めて悪い選手が多かったです。
せっかく大原に新しい施設を作ったのだから、ハイレベルな専門のコンディショニングコーチやフィジカルコーチを雇ってキャンプからしっかりやっていく必要があります。
航が湘南より練習量少ない…と言って自分独自で鍛えなきゃと言ってたのが印象的です。

ミシャがやってたというGM的仕事は堀監督には無理でしょう。ていうかそんな余裕があるわけありません。
ミシャがそういう事を色々やってくれました〜とか言う割にはその後が全く不透明です。


私がちょっと思いつくだけでもこれだけの難題がある上に浦和独特のプレッシャーにももちろん勝っていかなくてはいけない…

これを堀監督が全て完遂できるとチームは本気で思っていて、裏付けのある説明が出来るのか?

そこがしっかりしてないから、クビにする理由も成績以外はフワッとした感じでよく分からなくて、次に選ぶ監督も基準をどうしたらいいか…になっちゃいます。監督選びがいつもギャンブルになっちゃうのです。
そこにはポリシーの欠片もありません。しかも選んだ側は責任を取らないから覚悟もありません。


今となっては堀監督がミッション完遂出来る人であることを祈るしかありません。
結局チームにはポリシーも覚悟も無くて、この大事なタイミングの時間が、いつものやっつけ仕事とぼんやりした感じで過ぎていく…これがとっても残念です。

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