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オズ解任・レッズのこれから

オズことオズワルド・オリヴェイラ監督が解任され、先日の川崎戦から大槻監督が指揮を執っています。

これでレッズは3年連続シーズン途中で監督交替となり、少なくともうまくいってないのは確か。
が、私個人的には監督交替そのものはそこまで悪くないと思え、芯がちゃんとあったり、交替の内容や過程がしっかりしてれば、前向きに捉えられます。

その観点から、今回のオズ解任はミシャと堀さん解任に比べれば遥かに内容があると思ってます。
むしろ私的にはずっと言ってた通り、今年はオズと心中でも良かった(さすがにJ2には落とさないだろうと)。去年の苦しいときに引き受けてもらい、立て直して天皇杯制覇まで持っていってくれたのは、レッズにとってそんなに軽くないはず。

ただ、中村GMや立花社長が言われるように、リーグで結果が出ないことと内容の上積みに乏しかった…は分かります。
結果を出せる実績のある監督、で来てもらった割にこの結果では厳しい、というのも分かるので、納得できる解任だし、素早く動いたなとも思えます。


1つ違和感があるとしたら、選手は十分揃えたのに…の辺りかな。
今年新規で獲得した選手の中で十分活躍した選手はいなかった、と思えます。
青木や武藤が替えの効かない選手…は分かりますが、それだけ現有戦力に不安を持っている裏返しだったんでしょう。

監督は現有戦力に合わせて戦うべきですが、オズのコメントを細かく聞いてると、健勇や山中、鈴木大輔辺りはオズのリクエストとは少し違ってたように感じます(もちろん彼らが素晴らしい選手なのは前提で)。
それを選手は十分揃えたのに…と言うのはコミュニケーション不足を露呈したように見えるし、責任逃れにも見えます。オズの戦い方を見てると、3人の実力者より1人のスーパーな選手だったのかな?と感じます。ま、これは結果論かもしれませんが。


それでもミシャの時の、あまりにみっともなさ過ぎる茶番のような解任や、そもそも堀監督を続投させたところに問題あり過ぎた解任よりは遥かにマシだし、今年の目標がそもそも2冠だったことを思い出せば、オズ体制へのカネのかけ方に見合わない結果なのも確か。

さらに言えば、立花社長・中村GM・オズ体制は、とても大きい負の遺産を放り投げられてスタートしてたことを忘れてはいけません。
当初から私も何回か言ってますが、2年前のダービー負け辺りから始まった凋落傾向は、大槻暫定監督が押しとどめるまで、しばらくの間続きました。
ACL優勝は確かに素晴らしかったけど、悪い意味では凋落傾向をごまかしてしまった…とも言えます。
戦力的にもラファ、関根、トシ、那須、ヤジ、駒井…がミシャ→堀さんの流れでいなくなり、オズになってすぐに航までいなくなってしまった。

これでただでさえ歪だったレッズの年齢構成はさらにおかしくなり、今年健勇や山中が入って少し改善されたけどまだまだ。
こういう積もり積もってきた問題点はそう簡単に解決出来ません。

もっと長い目で見れば、ミシャになってチームは改善されたけど、クラブは監督に丸投げして何もやらない悪癖が加速しただけだったと言えます。だからこそミシャ以外の監督は皆さん受けてくれなかった。

堀さんはクラブOBとして悪い意味で操縦しやすかったから続投出来た。クラブにとって余計な要求もしないし。


そんな、あらゆるところに問題があり過ぎのクラブをオズは引き受けてくれたわけですが、結果的にオズはミシャやオフトではなかった…のかな。

オズが鹿島に来た時は、鹿島には伝統的な型が既に出来上がっていて、そこにオズ流のモチベーションやフィジカルのやり方を付け加える事で強いチームに仕上げることが出来た。

仕上げて持続させる事には長けていても、最初から作ったり、修復することは苦手だったのかもしれない。それが、鹿島の後は毎年クラブを替えていた原因かもしれないし。

そうなると、さっきも言った積もり積もってきた問題点を解決しながら結果も出す…のは、オズには高いハードルだったかもしれません。
中村GMが結果にフォーカスし過ぎた…と言うのはまさにそれだったのかもしれない。


そう考えていくと、立花社長・中村GM体制だけとして見れば高い授業料を払った…と後で振り返られるように懸命に取り組んでもらうしかありません。
まだまだ膿を出し切ってないクラブだけど、今年が終わったら、全てをゼロベースで考え直すしかないかもしれません。


そしてその前に今年です。大槻監督にはまたも大変な仕事をお願いしますが、レッズの監督にやりがいを感じてもらえてるみたいだし、オズ解任でますますやり手が減ったと思える中では、大槻監督しかいないというのもやむを得ない。
あとはバックアップ体制を充実させて欲しい。
オズがいなくなってフィジカルの専門家は石栗コーチだけになり、上野ヘッドコーチにどれだけ戦術とかの知見があるのか分からないけど不安材料でもあるし、大槻さん、上野さんと引き抜かれて育成もかなり不安になりました。
7月くらいまでの間で全力で探してもらい、年間通しての監督は初めての大槻さんをフォローして欲しい。

まさか堀さんの時のようにケチって…と同じ過ちを繰り返すことは無いと思いたいけど、悔いの残らないようがんばってほしいです。

さらに夏の補強もこうなっては必須でしょう。エヴェルトンがどうなるかも不透明だけど、大槻さんの好みを極力反映させて欲しいです。

そういったフォローが完璧にあって、初めてオズの解任もしょうがなかったよね…と思えます。
立花社長・中村GMは茨の道を選んだのだから、覚悟と決意を示して欲しい。よろしくお願いしますm(_ _)m


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