美味しいLIVEを味わうDIARY

レッズと音楽を美味しくいただきます

レッズ❤を確認する5月③

長谷部誠

私の知る範囲内で日本人史上最高のキャプテン的選手。レッズではやらなかったけど、試合中のリーダーシップとか、強気なスタンスとか、the キャプテンでしたね。

それでもそうなったのはレッズの最後の頃から。有名な、初めて公式戦に先発した時に退場してしまうとか(^^;)とにかくキレやすい、直情型の選手のイメージでした。

2002年入った当初見た目には細くて180cmあり、ちょっと大変そう。
伸二とは入れ替えだったけど、同じ静岡の高卒・トップ下…肩周りや胸板の厚みが全然違って正直頼りなく見えました。数多いる技術はあっても消えていくタイプかなぁ…と。

ところが2年目からどんどん試合に出るようになって、驚くほど頼れるボランチとして成長していきます。レッズにはその後、サイズがあってトータル能力に優れたボランチが途切れず入ってくれますが、そのスタートと言っていい存在でした。
啓太とのダブルボランチは補完性も完璧、レッズ史上最高のダブルボランチでしたね。2006年のリーグ制覇他、最盛期に貢献してくれました。

ただ当時ギドの個人能力お任せ戦術の中では、啓太もだけど個を消して黒子に徹する場面が多過ぎでした。
DFラインはしっかりと守るため下がり気味、ワシやロビーは前残り気味で面倒見なきゃいけないスペースが広大で、啓太と共にひたすら奔走、悪く言えば変に才能を消費しちゃってるよね…に見えました。

でもドイツに行ってからはそんな不安も関係なかった。
あのフィジカル5割増しくらいのドイツでボランチだけでなくサイドバックリベロで大活躍。見た目にはそんなに変わったように見えないけどな…

そしてキャプテンとしてスゴいリーダーシップや接着剤的才能を発揮。
啓太のような危機察知能力、DFライン統率能力、サイドバックとしての献身的アップダウン…レッズ時代はそれほど使ってなかった能力まで発揮して、さらに覚醒したように見えました。

それぞれの監督からも欠かせない選手として重宝され、ある意味現代サッカーに最も必要な選手にまで成長した気がします。もはや高卒当時とは完全に別人で、ヨーロッパで最も長く成功した日本人選手と言っても良いでしょう。

レッズは長谷部がいなくなった後、選手のリーダーシップ不足に悩まされる(今も?)気がします。
2008年から2011年の第2期オジェックエンゲルスフィンケ→ゼリコ→堀さん…の変革期で降格危機までいく段階は、啓太や平さんなどリーグ制覇時の主力がまだまとめていたと思うけど、2012年以降はミシャの長期政権で阿部ちゃんキャプテンだけど皆良くも悪くもミシャチルドレン。
ミシャの言うとおりに出来てる間は良くても、うまくいかない時に選手間で自発的に修正したり、言い合いしてでも直す…な感じは出なくなりました。

ミシャのサッカーはギドに比べて遥かに機能的だし完成度が高いけど、選手が争ってでも勝利に拘る…な雰囲気はなくなりました。長谷部を始め責任を取るプレーをする選手が減り、結果を出すことについてはタレント力だけでなく、大人な選手の集まりである必要性を痛感しましたね。代表でものすごいキャプテンシーを発揮している長谷部を見る度に、戻ってきてくれ~と思ったものでした(^-^;

長谷部は未だに現役ですが、サッカー選手はプロになってからプレーもメンタルもどれだけ成長できるかがポイントなのかを体現しました。それはサッカーの能力も大事ですが選手の向上心的キャラクター、チームをまとめる力がどれだけ大事かの証明に思えます。

何年か前に埼スタに長谷部が来て、水内さんが司会のトークショーを見ましたが、こういう時の長谷部は途端に全く普通の優しい人になり、プレーヤーの時の熱い長谷部とは違う人でした。キャラクターの魅力が際立つレジェンド、ドイツが住みやすいみたいですが、また浦和に顔を見せてほしいですね。


【長谷部誠ゴール集】浦和レッズ在籍時 トップ下やボランチを主戦場としていた男

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