久しぶりの埼スタだけど前日から台風で不安いっぱい。
延期になるとせっかくのセレッソ的コンディション厳しい時だったのに…と卑しい気持ちが出てきてしまう(^-^;
というのも、以前よりこの日に勝てばJ1残留が確定するのでは？と何人かの人が言っていたのでそれが気になっていたのもあり。
毎年言ってる気がしますが、1999年‐2000年を経験しているレッズサポーターあるあるで、J1残留が決まると少なからずホッとしている自分がいます。そしてその後少なくとも2回降格危機の年があり、その都度他力に助けられていることも少なからずあるので、この時の背筋が凍る経験を二度としない意味でもこの気持ちを忘れてはいけないなぁと自分に言い聞かせています。
レッズを長い目で見ると、Jリーグのトップクラブだったのは遠い昔で、2008年以降はむしろ自分たちで手放していった感もあり、DAZN時代になってますます加速度的に他クラブに抜かれていく危険性があった…で間違いないと思います。
そこへきて昨年からのコロナ禍はレッズ最大の魅力がそがれてしまうピンチで、なのに図体だけはトップクラブのままなので去年のような赤字が出るのも当たり前…な悪循環。
降格ピンチの無かった昨年に今年のような取り組みが出来ていれば、もっと心穏やかにリカの新しい戦術が浸透するのを待つことも出来たはずですが、さらに始動してからレオや橋岡や陽介がいなくなるし4チーム自動降格だしで、最初から10試合の間にもし結果が出なかったらリカで我慢出来たかな？と疑心暗鬼になったりで。絶体絶命のピンチでもありました。
ところが世の中何が起こるか分からないものです。
その後起きていることはご存じまさか過ぎる展開。
レッズが30年弱ずっとやりたくても出来なかった事が恐ろしいくらい順調に進んでいて、もちろんまだ何も成し遂げてませんが、当初は無謀と思えた3年計画にも少し現実味が出てきています。
仮にこの3年計画がうまくいったとしても、さっき言った長い目に照らし合わせると、ようやく悪循環を止めて良い方向に転がり始めた…程度かもしれません。
それだけこの10年以上の苦しんだ期間がもたらした負の遺産はデカかったかな。
それでも悪循環を止めるだけでもとんでもないパワーを必要とするはずで、そこに貢献してくれた昨年以降のクラブ・大槻監督・リカルド監督には敬意を表したいと思います。
と前置きは長くなりましたが、結果セレッソ戦は勝つことができ、J1残留決定のようです。いや～めでたい(^-^;
台風も影響はそれほど大きくなく、ピッチコンディションはちょっと悪かったようですが、風が強すぎる最悪にはならなくて良かったです。
スタメンは前節から敦樹⇒平野の入れ替えのみ。
ルヴァン川崎戦以降3戦のチーム機能性の良さをわざわざ手放す必要は無く、またセレッソは4人入れ替えたとはいえ中2日は相当きついはずで、佳穂江坂汰木関根の前4人の機動力で勝負されるのが一番嫌でしょう。的を得た采配でした。
そして平野の復帰も大きく、平野→佳穂の真ん中縦ラインがしっかり開通したことでレッズのポゼッションがかなりスムーズになります。
平野も佳穂もポジショニングや体の向き、角度、タイミング、技術がホントに素晴らしいですね。真ん中でしっかり前に進めるとサイドはかなりやりやすくなります。
特に左サイド明本と汰木は対セレッソ右サイドで圧倒していて、そうなるとさらに右サイドもやりやすくなるという好循環。9分の先制点は平野が相手を引き付けたタイミングで右サイドやや内側に入った関根に縦パスが入り、すぐターンして前方やや左斜めにスルーパス。
佳穂がスルーして、並走する江坂の足元にしっかり収まり、左腕でしっかり相手DFをブロックしながらキーパーを交わしてゴール…と明らかにデザインされた鮮やかな流れが見れましたね。
4人が迷いなくプレーしている感じがよく伝わるし、練習で精度を高めてる感じがします。技術・スピード・タイミング・コンビネーションとも最高でした。
その後もほとんどレッズペース。一部の時間帯はレッズのミスからセレッソに持たれることもあったけど、危険な場面になることはほぼ無し。
追加点が58分の汰木の一つだけだったのは横浜FC戦に続きちょっと残念ですが、その時も言ったようにそこの優先順位はまだ低めで、点を取られずしっかり勝ち切ることの方がまだ重要です。
これからのリーグトップクラス相手を考えるとまだ物足りない部分もあるので、試合ごとに一個ずつでも課題解決をして地道に成長して欲しいです。
次の課題は、キャスパー慎三木下のストライカータイプの選手を入れて同じようなポゼッションゲームが出来るようにすることと、宏樹や槙野を入れた3バックをオプションにすること…あたりでしょうか。
それを少しずつでもやりながら結果を出していき、最後にACL権利を確保できたらもうリカは神様か何かでしょうか(^-^;
あまり欲張らず、内容をしっかり見ていきたいと思います。
