美味しいLIVEを味わうDIARY

レッズと音楽を美味しくいただきます

SAVE LIVE MUSIC Final @東大阪市文化創造館 2022.12.14

上原ひろみさんにとってもはやライフワーク?とすら思えてきた、BLUE NOTE 東京で始めてはや2年半の"SAVE LIVE MUSIC"。


今日も説明されてたけど、コロナ禍でLIVEが全てキャンセルになり、その後LIVEを救うために始めた"SAVE LIVE MUSIC"。


ブルーノート東京は本格的なフレンチとLIVEステージが共存する素晴らしいレストランですが、レストランの食を提供できない、人数制限がある等の様々なハンディを乗り越えて、毎日のようにLIVEされてた時もありました。



私もそのうち2回行ってますが、当時のまだ圧倒的にエンタメ=悪な空気感は異様でした。

他のエンタメ業界でもそんな中努力された方も多くいらっしゃったと思いますが、上原ひろみさんは突出して凄かった印象があります。

ましてやジャズにとってお酒や食と、観客の声が無い状況は魅力の多くを失ってます。


それでも重症化リスクが高いと言われる高齢の方もいらっしゃってたし、文化は1度止めると死んでしまう…危機感がヒシヒシと感じられました。


確かにひろみさんだから出来た…もあるかもしれませんが、ひろみさんほどのネームバリューある方がそのリスクを取る必要はそもそも無いので、やはり業界を想っての事なんだろうなと。




そのファイナルとなる今回のツアー。

大阪の公演を選んだのはタップダンサー熊谷和徳さんがゲストで出演する回だからですが、なんとその熊谷さんが体調不良のため出演見送り。残念。

本来なら前半が熊谷さんとのデュオ、後半がPiano Quintetですが、前半はひろみさんソロになりました。




初めて来た東大阪市文化創造館ですが、最近どこの地方ホールもキレイだなと思う流れに沿っていて、コチラも新築?と見紛う新しい感じでデザイン性も高い。
やはりここ5年くらいで古いホールは新しく更新された所が多いということでしょう。
コチラがホントにそうなのかは分かりませんが。


最初にひろみさんから、熊谷さん体調不良にて出演できない旨の報告があり、その分私が責任を持ってがんばりますと。


これ私的に既視感あるのは、以前レジェンドドラマーサイモンフィリップスや、ベーシストのアンソニージャクソンとトリオでツアーをやっていた頃、彼らの体調不良で来日出来なくてソロになったのを2度は体験してたから。


そしてこういう時のひろみさんは、いつもの100%から120%まで跳ね上がったかのような、とんでもない集中力と技術を発揮するのを知ってます。
近づいたら熱くてヤケドしそうなくらいというか(^^;)


そして今日のソロもそんな感じでした。
2部のための体力温存など全く感じず、ありったけの技術詰め合わせな感じ。

もちろん熊谷さん不在はとても残念だったけど、スパークしたひろみさんを見れたのも貴重な機会でした。いや凄かったな〜(^^)



休憩挟んで2部はPiano Quintet弦楽四重奏との共演です。
去年のツアーでも一緒に回った4人ですが、私的に3回目でだいぶ顔も覚えてきました。

各オーケストラの実力者とのことですが、型にはまったイメージの強いクラシックから来られてるのに即興でひろみさんとやり合えるのはスゴいなと。


そして今日も曲は決まってますが、要所要所に即興が炸裂。とにかくこれが楽しくてエンタメ感満載。

アンコールも含めて、弦が切れちゃうんじゃないかと心配になるくらいの激しさとスピード感がスゴくて、客のテンションがどんどん高くなっていくのも伝わります。


そう、この一体感・興奮の共有・濃密感がLIVEなんだよなーと、久々に実感。ちょっとコロナ禍前に戻った感じすらありました。



大阪のお客さんのノリもさすがで、そうそうこれこれ…でした。やっぱり楽しむ術を知ってるというか。

あー楽しかった(^^)

3日後にも似た興奮を味わえる幸せ。最高です(^^)


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