新加入選手⑪ 木原励 26 (京都橘高校より高卒加入)
高卒のフォワードとしては横山以来となる木原。
練習参加した時に、慎三や武藤(健勇?)に教わって自分も成長できると思った…という2人は残念ながらいませんが、今のレッズは成長できる環境といっていいでしょう。
1年後にはレンタルで出る可能性もあるけど、今年の日本人FWは木原だけになる可能性も高く、1年後もレンタルの2人は不透明…ならばひょっとして思ったより出場できるかもしれません。
もちろん高卒の線の細さはあるかもしれませんが、点を取る嗅覚や身体の使い方・ポジショニングは教わったり外で経験を積めば確実に上達するものでもなく、レッズで時々試合に出ている間にいきなり大爆発する可能性を秘めてます。
色んな話を聞くうちにそう思えてきましたね。京都橘は即戦力タイプが多いし。
ただ話を聞いたり雰囲気を見ると、びっくりするくらい母性本能くすぐりタイプというかあざといというか(^-^;佳穂とはちょっとタイプ違うけど可愛さ炸裂の選手。
世界を見てもベビーフェイスのゴールハンターはけっこういるし、こういうタイプの方が冷徹にゴールを奪う…のはあるあるです。
タイプ的には裏抜け主体のオールラウンダーらしく、慎三の正統後継者かもしれません。それにしてもユニ迷う選手が多すぎるな(^-^;
新加入選手⑫ 工藤孝太 42 (ユースより昇格)
今年唯一人の昇格組。
昨年から2種でプロ契約を勝ち取ってたので驚きはありませんが、リカルド監督就任してから年月が経過していくほどに、トップチームの採用基準がどんどん上がっていったように感じてたので、ルヴァンで2試合に出たうえでちゃんと昇格できたのはホントに素晴らしいこと。
1試合柏でのレイソル戦(健勇の2ゴールで勝った試合)は目の前で見ました。
さらされた時の脆さや(当たり前ですが)対人の不安感は感じましたが、全体的には信じられないくらいの冷静さで、縦につけるいいパスを出したり思い切り打ち込んだり持ち運んだりしてました。
先制された場面に関与してしまったりとかもあったけど、ビルドアップのセンスは素晴らしくてリカ好みだろうなとも思いました。
いくらルヴァンのグループステージで岩波や槙野を休ませたかったとはいえ、フル出場したのも驚いたし、選手としての振る舞いにも年齢不相応の貫禄を感じました。若い方は知らないと思いますがまるでフランク・デ・ブールのよう。
ショルツだけでも偉大過ぎる先輩だけど、そこに知念も加わって壁はかなり厚いのは確か。
ですがリカ好み(たぶん)の左利きビルドアップセンスの高いCBには、今年のような結実の年には難しいかもしれないけど、チャンスが無いとはいえないと思います。
レッズのようなクラブには難しいけど、出来れば今後も年一人ずつくらいはユース上がりを生んでほしいし、クラブ体質が本格的に変わって初めての昇格組といっていい工藤には、定着どころか数年後にはレギュラーを奪えるよう頑張ってほしいです。
新加入選手⑬ ダヴィド・モーベルグ・カールソン 10 (ACスパルタプラハより完全移籍)
去年以降のレッズにはお馴染み?なんの前触れもないサイレント補強が年末にも実現。
チェコでは一番有名なクラブだと思うスパルタプラハからスウェーデン人のモーベルグが来てくれました。
しかも27歳の代表出場歴もあるという、去年のユンカーとショルツ並のサプライズを提供してくれましたね。
左利きのドリブラー・スピードがあって技術も素晴らしい・決定力があってフリーキックの精度も高い・という、攻撃の選手として文句なしと思えます。
左利きの右ウィングが主戦場ということは松崎と丸かぶりとも思えますが、実際はトップ下や左サイド・偽9番もできるようで、どちらかといえば江坂をドリブラー寄りにしたような選手かもしれません。
スピードのタイプは松崎よりも松尾寄り、瞬発力よりは絶対スピードの高さのようで、カウンターで右サイドでボールを持ったらかなり恐ろしいプレーヤーかなと思えますね。
ユンカーやショルツの時も思いましたが、東欧や北欧には、日本では無名でも代表クラス・CLクラスの選手はゴロゴロいることをまざまざと見せつけられます。
もちろん高い移籍金を払って有名なスター選手を獲得することもそれはそれで必要ですが、現在のレッズの状況を考えるとコストパフォーマンスがとても大事。
その場合はレッズの組織力・西野TDの情報力が問われますが、3人のたぶん成功例を考えると上手くいってる感じがします。
残念ながらコロナ禍に伴う新規入国の外国人入国制限で見通しが立ってませんが、なんとか開幕には間に合ってほしいな…