リーグカップがあったのでそんな感じは薄いけど、２シーズン目のWEリーグが開幕し、埼スタに行ってきました。
1シーズン目は2位だったけど、優勝争いしたとはとても言えないような内容だっただけに、選手たちも優勝にかける思いは強いでしょう。
幸先良くリーグカップは初代チャンピオンになっただけに、この試合も内容と結果が伴ったものを期待してました。
結果3-2で長野パルセイロに勝利。
前シーズン苦戦した、中盤で強く当たってくる相手を振り回す事ができたのは良かったですね。
塩越さんや清家さんの個人能力を生かした1点目と2点目は良かったし、3点目島田選手のターンからのシュートはストライカーらしくて素晴らしかった。
ただ、全体として感じたのはレッズレディースが抱える問題もそうですが、それ以上にWEリーグは何年もつのかな…という残念な部分でした。
埼スタで開幕戦、さらに500円チケットをやったのに入場者は5,000人。
普通に考えてこの後これより多い人数が入るには優勝争いの終盤天王山の試合くらいしか考えられません。
塩越さんがシーズン前コメントしてたけど、正直なでしこリーグから観客が増えた感じはしないと。
もちろんコロナ要因はあるけど、メディアやSNSでの盛り上がり含めて、世間のほとんどの人は女性のプロサッカーリーグが行われてることに気付いてないだろうと思います。
浦和ですらこの状況なので日本全体は容易に想像できます。
クラブによっては１万人前後入っている場合もあるけど、まあ単純にタダ券配りだったりスポンサーや女子サッカー業界内輪の方だったりする場合が多いでしょう。
プロサッカーリーグといいながら、ホントに全選手が生活を維持するために他の仕事をしてないのか疑問だし、レッズでさえユニフォームの管理はなんと選手本人。
チケットの入口は、各チームのフォーマット以外はWEチケットのみ（あとは現地の当日券）という不親切な状況(前シーズンはぴあか何かがあった気がするけど）で、とても裾野を広げようとしてるように感じません。
こういった細かい点を拾っていっても、本気で日本で女性のプロサッカーリーグを定着させようとしてるのか疑問です。
プロになるからには各クラブの負担は増えてるはずで、今の客数が続くようでは数年で耐えきれないクラブが出てくるでしょう。
負担が増えてないならそれはそれでホントにプロとは言えないだろうし。
リーグスポンサーのYogiboが資金提供してくれてる間はまだ良いでしょうが、この注目度ではとても長くは続けてもらえないはず。どうやって収益化していくつもりなのか…
結局この話題になると、ダメになった時に被害を被るのは各クラブや選手スタッフ･サポーターや地域で、プロ化を推進した人たちは逃げられるから大して努力しないよねという、どうしようもない結論にたどり着きます。はぁ…
レッズレディースの話に戻ると、塩越選手にボランチをやらせてるのでは相当キツい。
彼女は点取った時のように前向いて仕掛けるダイナミックさが最大の魅力で、中盤の狭いスペースでプレーさせては窮屈過ぎます。
栗島選手が途中出場で戻ってきてくれたけど、トップコンディションに戻るにはまだ時間がかかるでしょう。
今日取られた2点はいずれもミスですが、リーグカップ見ててもそうですが、去年の中盤でフィルターが掛からなくなる問題やあっさり裏を取られる問題を今年もまだ解決できてないと見えるのは、ボランチらしいボランチがいないのも原因かなと。
前シーズンのように安藤選手にボランチやってもらう程のスクランブルではないけど、プロであればシーズンオフの間にせめて本職を一人獲るべきでした。これ前シーズンの前にも同じ事言ってますね(^^;)
サイドバックも大きな課題に見えます。
今日の右遠藤選手と左上野選手も頑張ってはいたけど、遠藤選手はまだ常に右に壁があるプレーに慣れてない感じだし、上野選手はサイド高い位置の攻撃に課題を感じます。
左は佐々木選手が入れば大丈夫でしょうが、右は去年から清家選手や長嶋選手や水谷選手がやって定着出来てない印象があります。
アンダー代表の福田選手や石川選手･島田選手のプレーぶりは期待を持たせてくれるし、世代交代を少しずつでも進められるかなとは思えたけど、WEリーグの問題と合わせて課題山積だなと思えた開幕戦でした。
そして次のアウェーベレーザ戦見に行こうかな(^^;)
