フランクフルトとのパートナーシップ協定を結んでいたレッズですが、ジャパンツアーがスタートして初戦を埼スタで行うことになりました。
フランクフルトは近年こそ強豪でELチャンピオンにもなってますが、こういった市場開拓の試合をやってかないと、バイエルンやドルトムントに対抗できないということでしょう。
今回来た選手たちはワールドカップの代表からは外れてるので若手が多かったけど、アフリカ系の選手が多いことからもクラブの基本姿勢が伺えます。
彼らとしてはコンディション厳しいながらもアピールの場でもあったことでしょう。
長谷部が最後15分だけ出てきましたが、個別選手ごとに指摘してる様子からも、長谷部のこのクラブでの立ち位置と、若い選手育成重視のスタンスを感じました。
試合は4-2でレッズ勝利。
前半の最初こそ相手個の能力の高さをかなり感じたし、その時間帯にフランクフルトに点が入っていたら逆になってたかもと思えますが、レッズの選手たちがスピードパワーに慣れてくるとレッズペースになっていきました。
レッズも前半は若手主体のメンバー構成でしたが、結果重視の精神的な重しが取れてのびのびプレー出来てましたね。
安居や松崎、知念は能力の高さを証明してくれたし、宮本馬渡はちゅうちょ無くインナーラップをしてました。公式戦でこれが出来るかはまた別問題になるけれど。
そういった若手メンバーと江坂キャスパーとの組み合わせがとても良かったと思えますね。
これもまた、この思い切りが公式戦で出来るかは別問題ですが、江坂は流動的に動いて技術と創造性を発揮してたし、キャスパーも自分の仕事に徹すれば決めきるところはさすが。
ちょっとシャルクだけ空回り感がありましたが、彼も左サイドのチャンスメークと切り込んでのシュート、守備の献身性と特徴はしっかり出てました。
前半のメンバーには来年が微妙と言われてる選手もいますが、少なくとも能力に問題がないことを、親善試合ではあるけど最後に証明できて良かったなと思いますね。補強や選手構成もそれほど誤りではなかったのかなと。
後半は相手コンディションの問題が露骨に出た感じにもなって、ほぼずっとレッズペース。
どちらかといえば今年メインに出場してた選手たちで、普通以上にはプレー出来てました。
ただ、やっぱり前半に比べると思い切りもあまり感じられない。今年のレッズの弱さも一部出ちゃったかなとも思えますね。
それでもこういうオープンな試合になると個々の能力もしっかり出ます。
ショレの落ち着きや時折のドリブルはホント凄かったし、敦樹の推進力やポジション取りや前を向く能力、松尾のドリブルと決定力、周作の1対1の強さとかやっぱりさすがでした。
もーやんだけ右サイドに開いてボールがあまり来ないのもあって、ちょっと目立たなかったかな。
長谷部も明らかに全く動いてない、試合勘も無いのがあからさまに分かっちゃうコンディションでしたね(^-^;まあこれはしょうがない。
試合後のインタビューはホント完璧だったし、彼がブンデスで長い間トップレベルでプレーできている要因を垣間見れましたね。代表キャプテンを長い間つとめた事もそうだし、彼の凄い人間性も体験できました。いや~元気といい、人は変われるものです。
リカにとっても最後の指揮でした。
ただ、福岡戦でしっかりお別れできた感じも持っていたので、今日はあまり感傷的にはなりませんでした。リカも今日は泣いてませんでしたね。
もちろんプロとして、ベンチ前で檄を飛ばす姿はいつものリカだったけど、頭の中ではもう切り替わってるかな。ぜひどこか良い職が見つかるといいね…と思いつつ、引く手あまたでしょう。
出来れば日本にいてくれて、戦う必要のないJ2だったら最高ですが(^-^;それなら見に行ったりもしようかな…
これでレッズの2022年は終了、あまりにも早いですが。
ここからはまた移籍とかいろいろ出てくるでしょうが、それを見ながらのんびり振り返っていきたいです。