なんだか今年も結局コロナに振り回され、ゲーム内容とか結果は別にして消化不良な感じのまま年末になってきてしまったような。
そんな中でも今年のレッズはあがき続け、去年終わりから今年始まりにかけての大赤字や主力選手の退団騒ぎ等の困難を乗り越えて、30年の歴史で見ればV字回復まではいかないものの、少なくとも底を打ってからの成長基調への変換かもと思えるターニングポイントになったかもしれません。
30年を見てきた人間としてはこのように思える年は正直少なく、クラブが体質転換できたかも…と思える年に至っては皆無だった気がします。
そしてこのホーム最終戦の前には、その体質転換を象徴するように阿部ちゃん引退・槙野、ウガ、デンちゃんの退団が発表され、怒涛の1年の最後に相応しい出来事になりました…ってまだ終わってませんが(^-^;
一番変わったと思えることは、明らかにクラブの考え方が理詰めで計画的になったことでしょう。ま、本来の当たり前とも言えますが(^-^;
運が良かったのは、レオや陽介の移籍は痛いし特に陽介は想定外だったけど、おそらくキャスパーや宏樹やショレを獲るための原資に少なからずなったことかな。
橋岡もレンタルとはいえ移籍してしまったことで、却って右サイドを一から作り直すように開き直ることができた。
もちろんピンチをチャンスに変えることができたのはクラブの努力や準備があったから。そしてそのおかげで大きな流れが変わったかなと思えます。
なんでこんな話かといえば、埼スタ最終戦にはセレモニーが付き物だから。
だいたいこのセレモニーがいい雰囲気だった試しがなく、今年は上記の理由で和やかになるかな…と思いましたが、まさかの結末で微妙な空気感になろうとはさすがに予想しませんでした…
今日もキャスパーがベンチから外れ、槙野は戻ってきたもののウガと阿部ちゃんはベンチ外。
どうしても情に流されがちな雰囲気を察して、リカは冷徹なメンバー選考をしたように思えましたが、前半の戦い方を見るとなんとなく慎重すぎたりリズムが良くなかったり…な感じがします。
ある程度主導権は握っていて、時々ミスから攻められる時間帯があるものの、清水もリスクを取って点を取りに来るような感じもなく、セットプレー以外ではやられそうな雰囲気は無かったですね。
ただ、前半最後の周作ビッグセーブに救われた場面は肝を冷やしましたが(^-^;
前半の出来は良かったとはいえないけど、破綻していたほどでもなく、75分くらいまでの間に1点取れていれば、しっかりガマンが出来ていたね…という分析になってたはずでした。
後半は佳穂入れて勝負。
パスの回りや起点のでき方・相手の振り回し方が良くなって、このまま圧力をかけていけばどこかで点を取れそうな雰囲気はあったけど、どうにも流れを変えてしまうミスや息が合わないところが出て、またレッズペースに戻すのに時間と体力を使ってしまう。これはまさに清水の狙い通り。
選手を変えたりパススピード上げたりサイドチェンジも増えたりと、工夫と努力は十分感じられますが、完全に崩した場面は数少なくて、切羽詰まっている清水の気合で止められる範囲の攻撃しか出来ていない印象。
こういう泥仕合をしたくないから、そういう相手を崩す練習を今週してきたはずで、その成果はあまり発揮できませんでした。
リカはこの練習内容に手応えあったのかもしれないですね。
精度とスピードを上げれば少なくとも１点は獲れると踏んだし、選手たちを信じたから、やり方を少し変えることになるストライカータイプの慎三を入れるのが85分になってしまった…と想像します。
残り10分になって焦りも出てしまうと、なぜかレッズが追い込まれてるように感じてしまい、最後は前掛かりから迷いのないシュートにやられてしまってジエンド。
う～ん…絵に描いたような拙い試合になってしまいましたね…
終了後の社長挨拶は良かったし、デンちゃん・まっきー・ウガの挨拶にも感動したし、阿部ちゃんのスピーチには涙涙涙…(T_T)
この退団ラッシュについてはまた別途書こうと思いますが、そう思っただけにこういうセレモニーは試合とは分けた方がいいかなとも思いましたね。
やっぱりなんとなくホーム埼スタなのによそよそしいサッカーになってしまった気がしなくもないわけで。
これで完全にリーグ戦からACLの望みは途絶えたので、次の名古屋戦はいい意味で開き直った試合にしてほしいし、天皇杯はリーグ戦で出来なかった今年の集大成を見せてもらいたいな…と思います。
